iOSアプリのAd-Hoc配布方法まとめ

2011/09/04 10:42 PM

 

iOSアプリの配布方法
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iOSアプリを開発して、ユーザのデバイスにインストールする方法には2種類ある。

1. App Store経由のインストール
2. ad-hocインストール

1.は、開発したアプリをApple AppStoreに登録し、デバイスもしくはパソコンのApp Store(iTunes)経由でインストールする。大抵のユーザのデバイスにインストールされているアプリは、この方法が取られているはずだ。
しかし、開発中のアプリのテストや一定のユーザのみで使用されるアプリは、AppStoreに登録せずにインストールすることが可能だ。それが、Ad-Hocと呼ばれる配布方法である。

Ad-Hocインストールとは
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Ad-Hocインストールとは、Apple Development Programに登録した一アカウントあたり、年間100台まで登録できるデバイス限定で、直接インストールする方法である。
この方法では、メールやWeb経由、もしくは、AppleのiPhone構成ユーティリティで、アプリのインストールを行うことができる。

これを行うには、以下の前提を満たしていなければならない。

1. Apple Developer Programに開発者登録していること
2. 上記プログラムのデバイスに、配布先のデバイスのIDを登録していること

1.はAd-Hoc以前に、実機デバッグを行うには必須なので、この記事の読者なら満たしているだろう。
2.は、インストールしたいデバイスを、XCodeのOrganizerで登録するか、持ち主にデバイスIDを教えてもらう必要がある。
(もしも読者が、Ad-Hocインストールが何であるか分かっている場合は、この記事の「インストール方法の選択肢」以降を読んでください)

### iOSデバイスのUUIDの取得とAppleへの登録

iOSのデバイスIDは、iTunesにデバイスを接続し、「概要」タブにある「シリアル番号」をクリックして表示される「識別子(UUID)」である。これが表示された状態で「編集」メニューの「コピー」を選ぶと、クリップボードにコピーされる。開発者が直接接続できないデバイスの場合、このUUIDを持ち主から教えてもらう。
このUUIDを、開発者は自分の開発用デバイスであるとして、Appleに登録する。
ブラウザでiOS Dev Centerにログインし、「iOSProvisioning Portal」の「Devices」を選ぶと、そこには既に登録済みのデバイスが一覧表示されるはずだ。
ここで、「Add Devices」をクリックし、デバイス名とUUIDを追加する。

### Ad-Hoc配布用ディストリビューション・プロファイルの作成

iOS Provisioning Portalで「Provisioning」を選択すると、「Development」「Distribution」「History」「How to」というタブがある。既に自分の実機に開発中のアプリをインストールしたことがある方であれば、このiOS Dev CenterでProvisioning Profileを作成したことがあるはずだ。その場合、「Development」タブに、既に作成したプロファイルが表示されている。このプロファイル名のリンクをクリックすると、このプロファイルに登録されたデバイス名を見ることができる。
Ad-Hocインストールの場合は、「Development」タブではなくて、「Distribution」タブでプロファイルを作ることになる。この画面で、「New Profile」をクリックすると、新規作成フォームが表示される。
ここで、「Distribution Method」で、「Ad Hoc」を選択し、、プロファイル名、App IDを入力する。
「Distribution Method」で「Ad Hoc」選択すると、「Devices」が選択可能になるので、ここで、配布したいデバイスを選択する。
「Submit」をクリックし、ディストリビューション用プロファイルの新規作成を完了する。
作成後に表示される一覧で、ダウンロードし、XCodeにインストールしておく。

Ad-Hoc用にアプリのビルドとアーカイブ
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### ディストリビューション用プロファイルの選択

XCodeでアプリのプロジェクトを開き、「Target」を選択、「Build Setting」を選択、「Code Signing」セクションの「Code Signing Identity」を「iPhone Developer」ではなく、「iPhone Distribution」を選択し、先に作成したディストリビューション用プロファイルを選択する。

### アーカイブの作成

「Product」メニューの「Build for Archive」、「Archive」を選択し、アーカイブを作成する。
作成が完了すると、「Organizer」が自動的に開き、「Archive」タブにアプリが表示される。
この操作で作成されたアーカイブを、次の配布方法に合わせて出力する。

インストール方法の選択肢
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ここで、Ad-Hocインストール方法を選択する。この選択によって、アーカイブからの出力方法が変わる。

1. デバイスで直接Webからダウンロードしてインストール
2. iTunesでインストール
3. iPhone構成ユーティリティでインストール

下記の手順は、どの方法でも同じである。
「Organizer」の「Archive」タブでアプリを選択し、「Share」をクリックする。
「Contents」で「iOS App Store Package(.ipa)」を選択。
「Identity」でビルド時に選択したAd-Hocプロファイルを選択。
「Next」をクリック。

これ以降の手順は、選択肢によって異なる。

### 1. デバイスで直接Webからダウンロードしてインストール

この方法は、遠隔地にいるユーザにアプリをインストールしてもらうのに、最も簡単な操作でできる、おすすめの方法だ。

保存場所を指定するダイアログが表示されるので、出力するフォルダを指定し、ファイル名を指定する。拡張子は「.ipa」とする。
「Save for Enterprise Distribution」にチェックを入れる。
チェックが入ると、「Application URL」に、Webで公開するURLを入力する。この時、ファイル名(.ipa)まで指定する。タイトルも適当なものを入力する。
ここで「Next」を入力すると、.ipaファイルと設定の.plistファイルが出力される。
この2つのファイルを、公開されているWebサイトにアップロードする。

次に、ダウンロード用のHTMLファイルを作成する。HTMLファイルの中に、ダウンロード用のリンクを追加する。
<a href=”itms-services://?action=download-manifest&url=http://rbxbr.net/adhoc/adhoctest.plist”>タップしてインストール</a>
ポイントは、「itms-services」スキームのリンクであることだ。これによって、デバイスがアプリのインストールのリンクだと認識する。urlには、アプリのplistを指すURLを指定する。

.ipaファイル、.plistファイル、HTMLファイルをWebサーバにアップしたら、iOSデバイスのSafariでHTMLファイルのURLを指定してみよう。正しくHTMLが表示されたら、リンクをクリックする。
各ファイル名が正しく設定されていれば、ダウンロードが始まり、やがて、インストールされるはずだ。

うまくいかない場合、チェックするポイントは、以下のとおり。

1. Ad-Hocディストリビューション用プロファイルでビルドされているか
2. 「Share」で指定したプロファイルはAd-Hocディストリビューション用か
3. 「Share」で指定したURLは正しいか
4. HTMLで指定したURLは、正しくplistファイルを指しているか

ちなみに、LAN内でIPアドレスで運用されているサーバに配置しても、「XXX(サーバのIPアドレス)が見つかりません」というエラーが出てインストールできなかった。

### 2. iTunesでインストール

この方法は、メールなどにアプリを添付して相手に送り、相手のiTunesを使用してインストールする方法だ。

共通の操作の後、保存場所を指定するダイアログが表示されるので、出力するフォルダを指定し、ファイル名を指定する。拡張子は「.ipa」とする。
「Save for Enterprise Distribution」に**チェックを入れない**。
ここで「Next」を入力すると、.ipaファイルが出力される。
このファイルを、インストールしてほしい相手に送る。
受け取った方は、デバイスの管理に使用しているパソコンで、この.ipaファイルをダブルクリックすると、iTunesが起動し、ライブラリにインストールされる。
あとは、デバイスを接続し「App」タブで該当のアプリにチェックを入れてインストールする。

ちなみに、iPhoneに直接メールを送って、添付された.ipaファイルを開いてもインストールできなかった。

### 3. iPhone構成ユーティリティでインストール

この方法は、複数のデバイスを管理する企業内でのインストールに向いている。

共通の操作の後、保存場所を指定するダイアログが表示されるので、出力するフォルダを指定し、ファイル名を指定する。拡張子は「.ipa」とする。
「Save for Enterprise Distribution」に**チェックを入れない**。
ここで「Next」を入力すると、.ipaファイルが出力される。

Appleから、iPhone構成ユーティリティをダウンロードする。
[Mac版](http://support.apple.com/kb/DL851?viewlocale=ja_JP “Mac版”)
[Windows版](http://support.apple.com/kb/DL926?viewlocale=ja_JP “Windows版”)
ユーティリティを起動し、「ライブラリ」の「アプリケーション」を選択する。
右のリストのあたりに、.ipaファイルをドロップする。

次に、デバイスを接続すると、左側の「デバイス」セクションにデバイスが表示される。
ここで、「アプリケーション」タブをクリックすると、そのデバイスにインストールされているアプリが一覧表示される。この一覧を操作することで、デバイスに入っているアプリをアンインストールもできる。余計なアプリも削除できる、エンタープライズ向け。
表示されているアプリから、インストールしたいアプリを探し、「インストール」をクリックし数秒待つと、デバイスにアプリがインストールされる。ちょっと時間がかかる時もあるので、続けてクリックせずに待ってみよう。

まとめ

ここでは、3通りのAd-Hocインストールの方法を紹介した。
相手先で可能な方法を選択して配布を行おう。



3件のコメント

  • By Johnk780, 2014/04/29 @ 11:43 PM

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この記事へのリンク

  1. iPhoneアプリ Adhoc(アドホック)配布 一発成功! | Chara de Nakata — 2013/05/13 @ 5:54 PM

  2. ふと、iPhoneアプリを作ってみようと思ったのだが、 | ツナガリスト.net — 2013/09/12 @ 7:35 PM

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